ナラティヴ・アプローチの真似事


05 Sep 2022

前からあった課題

プライベート

  • 家事育児に追われて時間のなさを感じていた。
  • アプリを作るどころか、ツールの使い方ひとつを覚えるのにも苦しんでいた。今もそう。
  • プライベートで時間が取れないなら仕事で技術やりたい。

仕事

  • 同じ会社の人たちと技術的な話題でワイワイしたかったけれど、乗ってくる人はまずいなかった。
  • 乗ってくる人を増やしたくて社内に向けての情報提供をしていたがほとんど反応はなかった。
  • お金だけじゃない、仕事のやりがいについても考えたり発信したりしたが反応は同様。
  • 次第に、誰かのためにと考えての行動はしなくなっていった。
  • 誰かを褒めることも少なくなっていった。
  • 事前説明しても期待通りに動いてくれないメンバーたちに対して苛立っていた。
  • 苛立ちが高まり、一旦仕事をリセットしたくなってしまった。
  • 苛立たないように、「言ってもきっとやってくれない」と考えて期待値を下げてみたが、虚しくなった。

立ち止まって振り返った

  • 自分はマネジメントじゃなくて技術がやりたいんだということを上司に伝えたところ、それに対して否定もされず後押ししてくれようとしていたけれど、なんとなく違和感が残った。
  • チームメンバーに対する期待と結果のズレがモヤモヤの原因なのかなと思い、Kindleライブラリを「組織」で検索して色々見ていった。
  • その中から以下の本がぴったりあてはまった。

「他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論」

本の内容

  • ナラティヴ・アプローチを組織の問題の解決に役立てよう。
  • 相手のナラティヴ(物語)と自分のナラティヴの間には溝がある。その間に橋を架けよう。

その他に読んだ本

  • ナラティヴと名のつく本を何冊か読んだ。野口 裕二さんの本がとても参考になった。
  • みんな自分のナラティヴ(物語)を生きている。大事にしている。…というようなことを基本的な考え方だと理解した。

本を読んで意識したこと

  • 相手のナラティヴ(物語)を聴く。否定や批判はしない。
  • 自分のナラティヴ(物語)を語る。

意識したことによる効果

  • 「みんな」技術に関心があまりない…などと一括りに考えるところがあったが、一人ひとり思いは異なっていることがわかった。
  • 技術やりたいという自分の気持ちは横に置いておき、チームメンバーや同じ会社のメンバーそれぞれが活きるようにしたいと考え始めた。
  • 期待通りにいかないことからくる満たされない気持ちが減り、充足感が感じられた。

これからやりたいこと

  • もっと多くのメンバーのナラティヴを聴いて、各自が気持ちよく仕事できるようにしたいし、各自がやりたいことをやれるようにしたい。
  • 上司とか先輩などと呼ばれる立場の人たちみんなが使えるように聴き方や制度を整理したい。2on2など具体的なやり方も書籍に示されていたが、多少の訓練は必要になりそう。

補足

  • 自分は産業カウンセラー資格を保有していたことや、放送大学の心理と教育コースを修めたことや、臨床心理に関する本を読んでいたことから、そこそこ予備知識があった。
  • 産業カウンセラー講座で傾聴訓練をたくさんやっていたし、人と関わるときには基本的に聴く姿勢をとっていたので、聴くスキルは少しはある。
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